プラスメッセージアプリがインストールされているdocomo端末からプラスメッセージのapkを抜き出す方法を説明します。
抜き出したapkをSIMフリー端末にインストールすれば、プラスメッセージを利用できるらしいです。
但し、docomoのSIMを端末に入れておく必要があります。
パッケージ名(パッケージID)を調べる
docomo端末で動作しているプラスメッセージアプリのパッケージ名(パッケージID)を調べます。
パッケージ名を調べるには、「開発者向けオプション」を辿る必要があるので、「開発者向けオプション」をタップできる状態にしておきます。
「開発者向けオプション」から「実行中のサービス」をタップします。
プラスメッセージが動作している場合は、一覧の上の方に「+メッセージ」が表示されているので、それをタップします。
「プロセス」という項目に「com.nttdocomo.android.msg」と表示されるので、これがプラスメッセージアプリのパッケージ名(パッケージID)になります。
apkの保存場所を調べる
パッケージ名(パッケージID)を基にしてapkの保存場所を調べていきます。
端末とパソコン(Windows)をUSBで接続して、コマンドプロンプトからadbコマンドを使って調べます。
(adbのインストールについては、別途記載したいと思います。)
インストールされているパッケージ一覧を調べるには、以下のコマンドになります。
adb shell pm list packages -f
今回は、プラスメッセージアプリ(com.nttdocomo.android.msg)だけが分かれば良いので、以下のコマンドになります。
adb shell pm list packages -f | findstr com.nttdocomo.android.msg
すると、以下のような結果が返ってくるので、apkが保存されている場所は「/data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk」だと言うことが分かります。
package:/data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk=com.nttdocomo.android.msg
apkを抜き出す
apkの保存場所が分かったので、いよいよ抜き出します。
apkに限らず、以下のコマンドでファイルを抜き出すことができます。
adb pull /data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk
抜き出した先を指定したい場合は、以下のコマンドになります。(EドライブのWorkフォルダに抜き出したい場合)
adb pull /data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk E:\Work
ところが、何かの権限に触れたのか、以下のエラーメッセージが表示されて抜き出すことができませんでした。
adb: error: remote object '/data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk' does not exist
仕方がないので、とりあえず、SDカードなどの書き込み権限がある場所にapkをコピーすることにします。
SDカードにWorkフォルダを作った後にシェルに入って、SDカードの場所を調べます。
adb shell cd storage ls 7191-3210 emulated self
端末によって変わってくると思いますが、「/storage/7191-3210/」配下がSDカードだということが分かりました。
更に「/storage/7191-3210/」配下に「Work」フォルダがあることを確認して、シェルを抜けます。
cd 7191-3210 ls Work exit
SDカードの場所も分かったので、apkをコピーします。
adb shell cp /data/app/com.nttdocomo.android.msg-1/base.apk /storage/7191-3210/Work/
SDカードへ無事にコピーできたら、SDカードを直接パソコンに入れてapkを得るか、もしくは、再びコマンドで抜き出します。
今度は、エラーメッセージが表示されることなく抜き出すことができました。
adb pull /storage/7191-3210/Work/base.apk /storage/7191-3210/Work/base.apk: 1 file pulled. 14.9 MB/s (31140726 bytes in 1.998s)
以上、docomo端末のプラスメッセージアプリのapkを抜き出す方法についてでした。